ぶどうの植え替え・移植

現在はぶどうの植え付け、移植作業を行っております。
新規で借りた圃場や新品種への切り替えのために、育成した苗を植えていきます。

植え付け時期としては、秋植え(11月~12月)春植え(3~4月)があります。

秋植えのほうが初期成育が良くなる傾向がありますが、
冬の寒さと乾燥で枯れてしまうリスクもあります。(特に大苗移植の場合)

その点、春植えでは根が動き始める直前、もしくは動き始め後に植えることで、
乾燥さえ気を付ければ、水を吸い上げて活着しやしいです。

実際には、5~6月頃まで植え付けは可能になりますが、
4月までに植えるのが一般的でそれを過ぎると、1年目の生育が遅くなります。

私どもでは、1~2年は苗床で育成後に圃場へ移植定植するため、大苗になることがほとんどです。(大苗移植のメリットは、植え付け翌年にぶどうを収穫でき、成園化が早いことです。)

↓こちらは3年生木の堀上げ様子です。

ぶどう 植え替え

なるべく根は切らないように気をつけます。

ぶどう 大苗堀上

堀上げ後はすぐに植え付けるのではなく、一晩水に付け吸水させることがポイントです。
そして、植え付け後はたっぷりの水をあげ、乾燥防止の敷き藁をします。

ぶどう植え付け後の水やり

活着のポイントは、植え付け前の吸水と植え付け後の水やりです。
数日雨が降らない場合、都度水を与えます。

植え付け時の水やりの量としては、苗の大きさによりますが、
私どもの場合、以下の量を目安としています。

1年目苗・・・30~60L
2年目苗・・・40~80L
3年目苗・・・50~100L

吸水時間は、12時間~24時間くらいで行っています。

また大苗の場合は、強く切り返し芽数を制限し、
新梢は数本にすることで、強く新梢が伸びていきます。

【植え替え年の残す新梢数の目安】

1年目苗・・・新梢1~2本
2年目苗・・・新梢2~3本
3年目苗・・・新梢2~5本

新梢の伸び具合で本数は調整しますが、
苗の時は基本的に強く伸ばしたいため、本数を減らします。(本数が増えることで養分が分散し1本あたりの伸びが短くなる。)

植え付け成功のポイント

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・植え付け前に吸水させる(12時間~24時間)
・植え付け後はたっぷり水やり(乾燥防止のマルチングも)
・強く切り戻し芽数を減らす。(芽が多いほど新梢の伸びが悪い)
・数年後に良いぶどうが収穫できるよう、願いを込めて丁寧に扱う。
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